■日本代表での起用法は?
4-2-3-1を基本フォーメーションとして採用している横浜FMにおいて、ここしばらくは西村は不動のトップ下として君臨している。しかし、西村の本来のポジションはFWだ。仙台では1トップの下の2シャドーの一員として、20年の復帰以降は2トップの一角や3トップのウイングとしてプレーしていた。
CSKAモスクワ移籍直前には、シャドーストライカーとしてJ24試合で11得点を挙げていた。チームの得点源ではあったが、純粋な「9番」というよりも1.5列目で輝く選手と言えるだろう。適切な間受けによってビルドアップの終着点として機能しつつ、直線的な飛び出しででゴールを狙えるタイプだ。
しかし、森保一監督は代表で4-3-3を採用しているため、西村をどこで起用するかは興味深い。このシステムでは、WGには同僚の水沼宏太や宮市亮などがいること、それから、仙台時代のウイング出場ではその能力を発揮できたとは言い難いことから、CFでの出場が基本線となるだろう。
CF以外では、6月シリーズのガーナ戦での久保建英のように、スタートポジションはIHだが実質的にはトップ下、という起用法があるかもしれない。
継続した高パフォーマンスで初招集まで上り詰めた西村は、果たしてどのような形で起用されるのか。今年で26歳を迎えるFWの活躍に期待したい。