【明治安田J1リーグ 第20節 FC東京vs北海道コンサドーレ札幌 2022年7月6日 19:03キックオフ】
「自分の名前を呼んでもらえて“やらないといけない”という気持ちを強くしてくれた」
この試合でJ1リーグ戦デビューを果たした東京の梶浦勇輝は、試合後サポーターの応援に感謝の言葉を述べた。
中学生・高校生の時に味スタで観戦する側だった彼は「日本一だと思っている」声援の中で堂々としたプレーを見せた。「力をセーブしてプレーすることは考えていなかった」と自身のプレーを振り返った18歳は、キックオフ直後に金子拓郎とのデュエルを制し、上手く試合に入ることに成功。当たり負けしない、という強気の姿勢がファウルになってしまうこともあったものの、札幌がボールを縦に入れようとする時に非常に厄介な存在であり続け、3-0の勝利に大きく貢献した。
「守備の強度は出せたと思う」と手応えを得た彼には、試合後サプライズが待っていた。ゴール裏への挨拶を終えると、永井謙佑がリーグデビュー戦をフル出場で終えたルーキーを抱き寄せ“こいつにもやってあげて”というジェスチャーでサポーターに「シャー」をリクエストしたのだ。
梶浦はハニカミながら1人で再びゴール裏に歩いて行くと「シャー」を披露。ややぎこちないものになったが、ルヴァン杯では磐田戦で初スタメン初ゴールを記録している彼は「今度は点を取って“正真正銘の”シャーをやりたい」と笑ってみせた。
実力者揃いの中、若い力にも幅広くチャンスが与えられている東京で、また新たな選手が台頭しようとしている。アルベル・プッチ・オルトネダ監督も「中盤には18歳と19歳(梶浦と松木玖生)が並んだが、彼らがクラブの将来を担ってくれるでしょう」と賛辞を送った。