■7月6日/明治安田生命J1第20節 鹿島 3-3 C大阪(カシマ)
鹿島アントラーズの敗戦危機を救ったのは、エヴェラウドの超スーパーゴールだった。2−3の鹿島1点ビハインドで迎えた89分、途中出場の背番号9が輝いた。
DFキム・ミンテが最終ラインからロングボールを供給。相手DFと競り合っていたFW鈴木優磨が、ペナルティエリア手前で倒されながらも頭でボールを前に落とす。そこにいたのは、エヴェラウド。背番号9は小気味よくステップを踏んで、ゴールに背を向けながらやや外にボールを持ち出すと、絶妙なボールコントロールからボールを浮かす。そして次の瞬間、その浮いたボールをバイシクルシュート。山なりの放物線を描いたボールは、相手GKの頭上を越えてゴール右に吸い込まれたのだ。
奇跡的な同点ゴールに、エヴェラウドは”飛行機パフォーマンス”をしながら、看板を超えてサポーターにガッツポーズ。この日も「声出し応援」の実証実験が行われていたカシマスタジアムのゴール裏からは歓喜の咆哮が発生し、背番号9はその大きな歓声に身を沈めたのだった。
誰もが驚くこのスーパーゴールだけに、ツイッター上でも多くの書き込みがなされた。「あれはエグい」「(キム・)ジンヒョンもノーチャンス」、「エヴェさんカッコイイ」「訳わからん」など、その多くは驚きと称賛だ。シーズン中盤ではあるが、今期のJリーグ「年間ベストゴール」と言っても過言ではないほどのものだった。