マンチェスター・ユナイテッドは今夏、大型補強を画策しているようだ。特に注目されるターゲットは、新指揮官に就任したエリック・テン・ハーグ監督の「元教え子3人」。昨季苦しんだユナイテッドは、新たな布陣で覇権奪還を目指す。
■バルセロナMFなどを狙う
ユナイテッドの今夏最大の補強になり得るのが、バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングだ。かつてテン・ハーグ監督の下で大ブレイクを果たし、2019年夏にバルセロナへ移籍するも、クラブの深刻な財政難によって放出が見込まれている。ユナイテッドを退団したポール・ポグバの穴埋めを急ぐユナイテッドのターゲットとしてその名が浮上しており、獲得に成功すれば大きな戦力アップになるだろう。
また、ユナイテッドはエースのクリスティアーノ・ロナウドが退団間近と報じられており、実際にそうなれば、その穴埋めも行わなければならない。ロナウドが2021/22シーズンで現時点で奪った得点数は、公式戦39試合で「24」。何も手を打たないわけにはいかない存在感だ。
現時点で候補に挙がっているのが、アヤックスのブラジル代表アントニーだ。この22歳のFWは昨季、公式戦32試合で12試ゴール10アシストをマークして欧州に名を轟かせた。その大ブレイクを演出した恩師テン・ハーグ監督の下で再びプレーするのではないか、とイギリスの各メディアが伝えている。
そしてアヤックスからもう1人、アルゼンチン代表DFのリサンドロ・マルティネスも狙われているという。マルティネスはCBでも左SBでも中盤でもプレーできる万能型レフティで、ビルドアップを著しく円滑化させる選手だ。こちらはアーセナルとの争奪戦になると報じられているが、テン・ハーグ監督と3シーズン戦ったこともあり、獲得レースはユナイテッドに分があるのかもしれない。