■「無風の大会」ではなかったのか?

 今回の天皇杯では、6月1日と8日に行われていた2回戦において、大会の風物詩ともいえるジャイキリは発生せず。J1全18クラブが勝ち残り、JFLや地域リーグ、大学サッカー部に加えて、J3クラブもすべて敗退。3回戦に残ったのはJ1・J2クラブのみとなっていた。

 J1全クラブが出場して初戦勝利となったのは、リーグ開幕の1993年以来となる29年ぶり2度目。新型コロナウイルスの影響を受けてレギュレーションが大きく変更され、J1クラブが4回戦から登場となった変則的な第100回大会を含むとはいえ、かなり珍しい事態だった。

 そういった背景もあり今回は「無風の大会」とも言われていたため、ファンのショックも一層大きそうだ。天皇杯の公式ツイッターが3回戦の結果一覧をツイートすると、「意味わからない」や「随分と波乱が起きた」など、驚きの声が多数上がっている。

 なお、ラウンド16は7月13日に開催。J2から勝ち残っている5クラブは、果たして準々決勝に進出できるのだろうか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3