■家長昭博「頭上がんないよ、本当に(笑)」

 2人のやり取りはさらに続き、街でファンに気づかれたときの反応に話題は移る。特別な存在感を持つ背番号41は、「俺は『あれ、家長じゃね?』って言われても、たぶんスンとしてても許されるキャラクターなの。何でか知らないけど」と答えると、チャナティップは「昔、自分が何者でもなかった頃を思い出すようにしています。その人たちからすれば今日チャナティップに会えたけど、もう一生会えないかもしれない。だから僕としては、できる限り自然体で接するようにしています」と答えた。これには、「人間ができてるなぁ」「頭上がんないよ、本当に(笑)」と返していた。

 チャナティップが愛されているのは、札幌戦でも明らかだった。スターティングメンバーに名を連ねると、試合中、試合後を問わず多くの旧チームメイトから話しかけられ、ハグをされ、そしていじられていた。一度ボールを持てば奪われないプレーは健在で、中盤で組んだ大島僚太とテクニカルなプレーを披露し、チームの勝利に大きく貢献。負傷から復帰したばかりとは思えぬ存在感を、途中交代する74分まで放った。

 チャナティップに驚かされ続けた家長は、同僚に負けじと同点ゴールを含む2ゴールを奪取。2点目を決めた直後には、珍しく看板を乗り越えてサポーター席へと走った。

PHOTO GALLERY ■【画像】古巣対決で札幌の旧チームメイトとMFチャナティップの「仲が良すぎる愛されハグ」現場■
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