今季大活躍だったセルティックの日本代表FW古橋亨梧。数多くのゴールのなかから、クラブのシーズンベストゴールに選ばれた「ワンタッチループ」にスポットを当ててみよう。
■裏抜けからの冷静な判断
昨夏、ヴィッセル神戸からセルティックへと移籍した古橋は、加入してすぐにスタメンを勝ち取り得点を量産。
一時期はJ1リーグとスコティッシュ・プレミアシップで同時に得点ランキング首位に立ち、話題を呼んだ。負傷による長期離脱の影響で得点王まではあと1点届かなかったものの、リーグ優勝に大きく貢献している。
そんな古橋は、スコティッシュ・リーグカップでも大活躍。2021年12月20日に行われたハイバーニアンとの決勝戦では2得点を決めて2-1での勝利、そして優勝の立役者となった。
また、決勝点となった得点はクラブの年間ベストゴールに選出されている。
1-1で迎えた72分、ハーフライン付近で獲得したフリーキックをトム・ロギッチがクイックスタート。裏に抜け出した古橋にピッタリ合うスルーパスを送った。すると、古橋はペナルティエリア手前でバウンドするボールをワンタッチでシュート。やや前に出ていた相手GKの頭上を抜く芸術的なループシュートを決めている。
これが決勝点となり、セルティックはリーグカップを制覇。古橋はその後のリーグ戦でも躍動し、公式戦全体で見てもチーム得点王に輝いた。
初の海外挑戦で大きなインパクトを残した古橋。来季もネットを揺らし続け、日本代表でも不動のCFとして定着できるだろうか。