スペイン人やポルトガル人が建設した町はどこでも同じような構造になっています。通りは碁盤目状になっていて、町の中心に広場があり、市役所と大聖堂がそびえています。そして、市内には大きな公園が点在します。ホテルのそばにも独立広場や公園(植物園)があって、いかにもアフリカらしい木々が茂っていました。「どこか、パラグアイのアスンシオンに似ているなぁ」と、僕は思いました。
■本当に治安は大丈夫?
街をぶらぶらしていると、すぐにあたりはかなり暗くなってきました。
ガイドブックには、「夜でも安全」と書いてあります。「う~ん、本当だろうか……」。ホテルのレセプションでも聞いてみました。「夜、歩いても大丈夫か?」と。
レセプショニストはにこやかに「大丈夫でっせ」と保障してくれますが、僕は「本当に、どこを歩いても大丈夫なのか」と何度もしつこく尋ねます。それでも、レセプショニストは嫌な顔一つもせずに「大丈夫でっせ」を繰り返します。
「そうか。それなら歩いてみよう」と意を決した僕はホテルを出ました。公園からメインストリート、そして港などを歩いてみました。
確かに危険の匂いはどこにもしません。夜間遊園地のような所があって、子供たちも普通に外で遊んでいます。遊園地のそばには屋台店がいっぱい出ていたので、ビールを飲んで鍋をつまんで、お気楽な感じでホテルに戻ってきました。
マプトは本当に長閑なところなのでした。