■6000人という数字には作為的のものを感じた

 事情は分からなかったが、6000人という数字には作為的のものを感じた。

 21時のキックオフは遅れた。再度、両チームの選手がピッチに出て軽くウォームアップした。リヴァプールのユルゲン・クロップ監督はまだ空席のあるスタンドを見上げていた。

 外では警官隊による催涙弾も使われたようだが、臭いはしなかった。

 この遅延がどちらに味方するだろうか、なんて考えもした。

 予想より意外と早く試合は始まった。35分遅れ。

 カリーム・ベンゼマのシュートはVARでオフサイドの判定が支持された。

 ヴィニシウス・ジュニオールの先制ゴールで試合は動いた。だが、このままでは終わらないだろうという予想は、レアル・マドリードのGKティボ・クルトワのセーブによって否定された。

 南野拓実に出番はなかった。試合後のモハメド・サラーはしばらく立ち上がれなかった。

 クロップはマン・オブ・ザ・マッチに選出されたクルトワを讃えた。

 結果、レアル・マドリードは14回目の欧州を制覇した。フロレンティーノ・ペレス会長はニコニコだった。

 カルロ・アンチェロッティは欧州を4回制した監督になった。(選手としては2回)。

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