【ラ・リーガ分析】マジョルカのサッカー日本代表・久保建英「チーム残留決定の運命の一戦」に今季初「ベンチ不出場」【オサスナ対マジョルカ】(1)の画像
久保建英 撮影/中地拓也

【ラ・リーガ オサスナvsマジョルカ 2022年5月22日(日本時間27:00キックオフ)】

 勝ち点36で降格圏の1つ上の17位にいるマジョルカは、同じく36の18位カディスに対し直接対決の結果で優位に立っている(※リーガではシーズンの得失点差よりも直接対決の結果が優先される)ため、最終節に勝てば間違いなく、引き分け以下でもカディスの結果次第で残留を達成できるという状況で運命の日を迎えた。

 ハビエル・アギーレ監督は、就任以来最も結果を出している守備時5-3-2となる布陣を継続。久保建英はベンチスタートとなった。結果からいうと、久保は最後までベンチを温めることに。ベンチに入りながら試合に出場しなかったのは、久保にとっては今季初めてのこととなった。

 前半、動きが固いマジョルカは最初の15分間で僅か15%のボール保持率と60%に満たないパス成功率という立ち上がりになってしまったが、5バックから1人が激しくプレスをかけに前に出てくる守備と両サイドバックの思いきりの良い攻め上がりをきっかけとして、球際の強さを取り戻すと積極的に攻撃に出た。しかしスコアは動かず、そのまま時間が流れていくと、両者にビッグチャンスが訪れる。

 30分、バックパスを受けたマノロ・レイナがダイレクトで繋ごうとして詰めていたオサスナの選手にプレゼントしてしまう大ピンチが発生したが、突然の出来事にワンタッチ目が大きくなったため、返ってきたボールをキャッチして九死に一生を得た。

 すると直後にはマジョルカが攻め込み、ペナルティエリア内でのラストパスが倒れたオサスナの選手の手に当たった。しかし笛は鳴らず。サルバ・セビージャらが猛アピールをしたが、手は倒れる体を支えようとするためにピッチと体の間にあり、いわゆる支え手になっていたためハンドには該当せず。VARによって覆ることもなく試合は再開された。

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