日本代表MF鎌田大地と長谷部誠が所属するフランクフルトがUEFAヨーロッパリーグ(EL)初優勝を果たした。
EL決勝、フランクフルト対レンジャーズが現地時間5月18日に行われた。PK戦の末にフランクフルトが勝利を収め、EL優勝を決めている。鎌田と長谷部の決勝での評価とこれまでのチームへの貢献度はどのようなものだったのか。
■先制されるも…
前半は両チームゴールがなく、0−0で後半に突入。試合が動いたのは57分、フランクフルトが先制点を許してしまった。
フランクフルト守護神ケビン・トラップのロングボールは、相手DFに跳ね返される。そのボールをジブリル・ソウがヘディングしようとしたものの、後ろにそらしてしまう。さらにカバーに入ったトゥタは足を滑らせ、ボールはレンジャーズのジョー・アリボのもとへ。アリボはGKとの1対1を制して、レンジャーズが先制に成功した。
思わぬ形で先制を許したフランクフルトだったが、69分に同点に追いつく。フィリップ・コスティッチのグラウンダーのクロスにニアサイドでラファエル・サントス・ボレ・モーリーがダイレクトで合わせて同点ゴール。フランクフルトが振り出しに戻した。その後、両チーム得点がなく試合は延長戦へ。その延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦へ突入した。
先攻のレンジャーズは3人目までパーフェクト。対するフランクフルトの3人目は鎌田。強烈なボールは右ポストに当たり、ゴールに吸い込まれた。両チーム3人目までを成功させ、レンジャーズの4人目のキッカーはアーロン・ラムジー。このPKをフランクフルトGKのトラップが止めた。結局、フランクフルトは5人全員が決め、5−4でPK戦を制した。
フランクフルトは1979/80シーズンのUEFAカップで優勝を経験。現行のELとなってからは初優勝となる。鎌田と長谷部は日本人として、フェイエノールトに在籍していた小野伸二以来20年ぶりの快挙となった。フランクフルトはこれで来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。