チャンスは両方にあったが、決めたのは鳥栖だった。
81分、堀米勇輝の左足から放たれたカーブのかかったボールはゴールの左隅に入った。
「うちにはすばらしい分析スタッフがいて、GKの情報は事前に頭に入っていました。GKが非常に動きやすいという情報は入っていたので、あのコースで枠に蹴れば入るな、と思いながら蹴りました」
確かに堀米が言うように、ヤクブ・スウォビィクは左に少し踏み出したため、逆を突かれて呆然と見送るしかなかった。
「セットプレーは現代サッカーにおいてはすごく大事な武器になるので、キッカーを任されている分、その精度はこれからもっともっと上げていきたい。自分たちは積極的にプレーする分、セットプレーの機会は増えると思うので、そこは責任もって蹴っていきたい」