■チャンスは十分にある

 その決勝の相手はスコットランドのレンジャーズに決まった。ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト監督が率いるチームは1stレグでライプツィヒに敗れていたものの、2ndレグのホームでひっくり返した。

 鎌田はここまで5ゴール。現在の得点王はレンジャーズのキャプテンで右サイドバックのジェームズ・タヴァーニエだ。この日もグラスゴーでゴールを決めた彼の得点数は7。決勝はマッチアップを含む直接対決となるが、チャンスは十分にある。

 トゥタが急遽となった中央でのプレーでも堂々と振る舞ったように、フランクフルトはこれまでの継続がチームに息づいている。クラブはその路線で歩み続けることを決めており、継続の象徴として長谷部誠とコーチ就任も含めた異例の5年継続も締結している。

 長谷部と鎌田は、フランクフルトというクラブの新時代の「序」の集大成として、日本人ではUEFAカップ時代にフェイエノールトの小野伸二が手にして以来の栄冠を手にすることができるか。注目の決勝戦は、18日(日本時間28時)にセビージャで行われる。

 

■試合結果

フランクフルト 1-0 ウエストハム

※トータルスコア3-1でフランクフルトが決勝進出

■得点

26分 ラファエル・サントス・ボレ(フランクフルト)

  1. 1
  2. 2
  3. 3