■「終盤はもっとロングパスを試すべきだったかもしれない」
戦前「99%の人はカンプ・ノウで我々が負けると思っているが、私は残りの1%を探す」と言っていたアギーレ監督だが、1%というのは勝利だけでなく引き分けも含まれていたのだろう。試合後には「結果には満足していないが、パフォーマンスには満足している」とした指揮官は、残り4試合となったリーグ戦でどのような戦い方を見せるだろうか。
勝ち点32で16位のマジョルカは次戦、勝ち点31で降格圏の18位(18~20位の3チームが降格)に位置するグラナダとの大一番を迎える。勝って残留に大きく近づきたいところだが、それよりも負けないことが優先されるだろう。スタメン起用に応えられなかっただけでなく、途中出場でも存在価値を示せなくなってしまった久保の居場所は、失われつつある。
アギーレ監督がいう「満足」に久保は含まれていない。指揮官は同時に「終盤はもっとロングパスを試すべきだったかもしれない」と発している。
チームの戦い方が久保と合っていない、という見方はできるが、残留争いのクライマックスを迎えたこの状況でどちらが優先されるかは明白だ。そんな状況で、それでも最後に救世主となれるかどうか。負けず嫌いな久保の意地に期待したい。
■試合結果
バルセロナ 2―1 マジョルカ
■得点
25分 メンフィス・デパイ(バルセロナ)
54分 セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)
79分 アントニオ・ライージョ(マジョルカ)