■新外国人チアゴ・デ・レオンソが千葉を変える?

 対する千葉は、チアゴ・デ・レオンソの起用法がポイントになりそうだ。9節の横浜FC戦に途中出場し、Jリーグデビューを飾ったブラジル人FWは、10節の大宮アルディージャ戦で初先発した。ユン・ジョンファン監督は「どこまでできるのか見たかった」と話し、56分までプレーした。

 大宮戦後に取材に応じたレオンソは、プレータイムを増やしていることに手ごたえを感じているようだった。同時に、周囲とのコンビネーションやチームへのフィット感については、冷静に分析している。

「合流してまだ2週間ぐらいしか経っていないので、連携はまだまだ時間がかかると思います。チームには形があるので、自分もチームがやりたいことを理解して、順応していかないといけないです」

 185センチ、82キロのサイズを誇る大型ストライカーは、3-4-2-1の頂点で起用される。レオンソ自身は「DFの裏へ鋭く抜け出す動きが自分の特徴で、ボールを保持してチャンスメイクをしてから、新しいアクションを起こすのも好きです」と話す。大宮戦では前半終了間際にシュートチャンスが巡ってきたが、枠をとらえることはできなかった。

「決め切るチャンスはありましたが、決められなかった。決められるように、やり続けることで改善できると思います。DFラインの背後を狙う動きも、練習から見せていくことでチームメイトが理解してくれるでしょう」

 昨シーズンから堅守を強みとする千葉は、得点力に課題を抱えている。チーム総得点はここまで「8」で、リーグ最少3位タイと寂しい。

 チーム内得点王はCBの新井一耀で、得点源となるべき櫻川ソロモンとサウダーニャは1得点にとどまっている。「ゴールを求められているので、そこでチームに貢献していきたい」と話すレオンソは、チームの課題を解決することができるのか。東京Vを相手に千葉が4勝目を目ざす一戦は、23日14時にキックオフされる。

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