【プレミア分析】「完成形」のリバプールがマンチェスター・ユナイテッドを「4−0」粉砕!マンU指揮官「恥ずかしい。リバプールは6年進んでいる」【リバプール対マンチェスター・ユナイテッド】(2)の画像
リバプールのモハメド・サラーとマンUのダビド・デ・ヘア 写真:ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ リバプールvsマンチェスター・ユナイテッド 2022年4月19日(日本時間28:00キックオフ)】

その1はこちら

 2失点後、ユナイテッドはリンガードがファビーニョを見るようになったことでようやく安定し、ボールを奪ってカウンターへ転じる場面も見られるように。しかし、リンガードのコントロールが大きくなってしまったり、ラッシュフォードが動かなさすぎたり、と自ら攻撃の芽を潰してしまい、前半は支配率24%でシュート0、という散々な内容になってしまった。

 後半になるとジェイドン・サンチョが投入され、彼の個の力によって左サイドから攻撃できるようになったが、中央での起用となったラッシュフォードが機能しないままでリバプールのディフェンスラインを崩すことはできず。結局サンチョはディフェンスの手前から強引なシュートを1本放ったのみで、後半のチームの合計シュート数は2に終わった。

 68分には縦パスを奪われたところからのカウンターでサディオ・マネにダメ押しゴールを決められて3-0。85分には後方でのボール回しを奪われたところからサラーにゴールを許し4-0。リバプールがいとも簡単にビッグマッチを制した。

 ゴールを奪ってきてくれるロナウドが欠場したことに加え、シティとの名勝負を連発している、クロップ・スタイルの完成形と言っていい現在のリバプールを相手にしたことで、ラルフ・ラングニック監督の戦い方が現在のチームに全く染み付いていないことが強調されることになった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3