■スタジアム全体の1分間の拍手と歌で追悼

 パートナーであるジョルジナ・ロドリゲスさんに寄り添うため、ロナウドはこの試合を欠場。様々なクラブが彼にメッセージを送る中、リバプールのサポーターはロナウドの背番号にちなんだ7分という時間にスタジアム全体で1分間拍手を送り、You'll Never Walk Aloneを歌って連帯を示すことを選んだ。選手たちは、黒い喪章を巻いてプレーした。

 試合は10分にポール・ポグバが負傷交代となり、ユナイテッドはブルーノ・フェルナンデスのロングボールからマーカス・ラッシュフォードが1人でゴールを奪う、という攻撃パターンしかなくなってしまった。

 5バックを使いながらリバプールに対抗しようとしたユナイテッドだが、プレスの質で負けてしまうだけでなく、どこへ誘導して奪うのかということも定まっておらずに緩々と後退し、最終ラインの前にスペースが生じることに。

 攻撃時には4-4-1-1のような形になるものの、数的優位に立ちやすいはずのサイドでリバプールのサイドバック、アレクサンダー=アーノルドとアンドリュー・ロバートソンがポジショニングで上回り、ポグバと交代で入ってきたジェシー・リンガードがどう立ち回れば良いのかが定まらず。リバプールがイニチアシブを握り続け、22分にはモハメド・サラーが決めて2-0になると、試合の行方は早くも明確になった。

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