J1リーグ第9節 FC東京―浦和レッズ
4月16日(土)|13:00 札幌ドーム
「マンツーマン」の北海道コンサドーレ札幌と「ポジショナルプレー」のFC東京。ともに枕詞となるスタイルを持つ同士の対戦だ。
Jリーグのスタッツに目を落とす。1試合あたりの走行距離は、J1全体で札幌が14位、FC東京が16位となっている。これがスプリントの回数になると、札幌はやや上昇して13位、FC東京は一気に12位まで順位を上げる。
この数値は何を示すのか。おそらく、この試合でも勝敗を分けるポイントになる。
マンツーマンと言っても、札幌は画一的に相手選手につきまとうわけではない。エリア、周囲の立ち位置を見て、走りどころを見極める。
FC東京は、相手によってはボールを譲ることをいとわない。そうすることで、普段以上にカウンターの威力が増すのだ。それもまた、スタイルの効果的な活用法だ。
どこで相手を抑え、あるいは引きはがすのか。スプリントの有効活用が、大きな意味を持ちそうだ。
■北海道コンサドーレ札幌
12位 勝ち点9 1勝6分1敗 8得点11失点 得失点差-3
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ル●2-3 京都(A)
L○2-0 名古屋(A)
L●0-5 鳥栖(A)
L△1-1 浦和(H)
L△2-2 C大阪(A)
【通算対戦成績】
H 13試合・6勝2分 5敗
A 14試合・2勝2分10敗
計 27試合・8勝4分15敗
【直近対戦成績】
2021年 9月 5日 ル杯QF第2節 ●0-2(A)
2021年 9月 1日 ル杯QF第1節 ○2-1(H)
2021年 8月14日 J1第24節 ○3-2(H)
2021年 4月 7日 J1第 8節 ●1-2(A)
2020年11月11日 J1第33節 ●0-1(A)
【今節のみどころ】
興梠慎三の離脱は痛いが、ネガティブなことばかりに目を向けてはいられない。いや、ポジティブな要素は、すでに見えてきている。中島大嘉の得点だ。
そのポテンシャルは高校時代から注目されており、争奪戦の末に札幌が獲得した。サイズがありながらスピードも併せ持ち、パワフルな突破が魅力。今年3月のプロ初ゴールに続いて、前節でも得点。途中出場からのゴールは、札幌にとって心強い要素となる。しかも、前節のようにガブリエル・シャビエルとの交代となれば、キャラクターの違いから相手に与える脅威は一気にアップする。
今年6月に20歳になる大器の覚醒に期待大だ。