【ACLプレビュー】横浜F・マリノス「予想不可能なスタメン」と「多彩な攻撃戦術」を武器に2年ぶりアジアの舞台へ!新加入の「最多得点FWコンビ」は躍動できるかの画像
アンデルソン・ロペス(奥)と西村拓真(手前) 撮影:原壮史

 4月15日に始まる、AFC(アジアサッカー連盟)チャンピオンズリーグACL)の東地区グループステージ。編集部では、本戦に出場するJリーグ4クラブの展望を見据えていく。
 今回は横浜F・マリノスについて見ていこう。

■鹿島戦では先発8人変更も快勝…大幅にローテーションしても問題なし

 昨シーズンのJ1リーグで2位フィニッシュとなり、2年ぶりのACL参戦となった横浜F・マリノス。グループステージではホアンアイン・ザライFC、全北現代、シドニーFCと戦う。

 今季ここまでのJ1リーグでは、10試合を終えて5勝2敗3分けで川崎フロンターレに次ぐ2位につけている。そのなかで1つ特徴になっているのが、戦術浸透度の高さからなる「流動的なメンバー変更」だろう。

 第8節鹿島アントラーズ戦では、直前のサンフレッチェ広島戦からスターティングメンバーを8人変更し、3-0で快勝。出場する選手全員が立ち位置やポジションチェンジのタイミング、攻撃ルートを共有しているため、誰が出てもマリノスらしいサッカーができている。

 一方で、どんなメンバーでもチーム戦術は一定だが、出場選手によって攻め方に「明確な違い」を出せるのも大きな武器だ。例えば、右WG(SH)がエウベルならカットイン、宮市亮なら縦突破、水沼宏太ならクロスと、それぞれの特長を出しつつチームとして戦える設計になっている。

 第6節FC東京戦では、先発の宮市がスピードを活かしたドリブルを見せると、ハーフタイムで水沼と交代。すると、後半開始早々に水沼が正確なクロスで勝ち越しゴールをアシストした。試合途中にガラッと攻撃戦術を変えられると、相手としては対応が難しくなる。

 中2日で6試合という過密日程を戦う上では、スタメンと戦術を読みにくい横浜FMの戦い方は優位に働くだろう。

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