「スペイン戦では2021年の経験が活きる」「ドイツも10年前の力はない」【ワールドカップ組み合わせ決定! マクロとミクロの視点からのカタール大会の「激論」】(2)の画像
日本はスペインと昨年に対戦している 写真:中地拓也

 11月に開幕するサッカー・ワールドカップの組み合わせが決定した。日本は優勝経験のあるスペイン、ドイツとともにグループEに入った。突破すれば、ラウンド16では前回惜敗したベルギーと再戦か。日本代表や大会全体をマクロ・ミクロの視点からとらえ、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が激論を交わした。

■お互いを知り尽くす日本とドイツ

――強いチームは大会に入ってからゆっくり調子を上げてくるので、ドイツが油断してくれることはないでしょうか。

大住「今回は油断してくれないと思う。ドイツもスペインも、前回のロシア大会で痛い目に遭っているから。その反省の下に今回は、とにかくグループステージから必死にやるだろうね」

後藤「弱いチームが集まったグループだったら油断するかもしれないけど、この面子を見たら、“ちゃんとやらないといけない”と彼らも思うよね」

大住「いや、早くもラウンド16のベルギー戦を見据えて油断しているかもしれないよ」

後藤「選手はそういうものだろうと思うけど、今となっては日本がそんなに弱いと思ってはくれないでしょ。何しろ、前回大会でベルギーとあんな試合を演じて見せちゃったからさ」

大住「油断できるような材料を提供したいよね。でも、“あの鎌田大地が23人に選ばれもしないんだぜ、すごい国だな”と言っているかもしれない」

後藤「“遠藤航がアンカーにいると嫌だよな”と思うかもしれないしね。お互いに情報があるというのが面白いよね」

大住「長谷部誠を特別コーチに呼んだらどうだろう。選手でもいいんだけど(笑)」

後藤「ベンチにいるだけでも、にらみは効くよね」

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