サッカー日本代表・久保建英のライバルは「守田中」!!ベトナム代表相手でも「サイドでは活きない」【ワールドカップアジア最終予選で見えた熾烈なMFの「サバイバルレース」】(1)の画像
森保一監督と久保建英 撮影/原壮史

 FIFAワールドカップカタール・アジア最終予選グループB第10節日本代表対ベトナム代表が埼玉スタジアム2002で3月29日19:35キックオフで行われた。試合は1−1のドローに終わった。
 先発で起用された久保建英だったが、勝負すべき場所はウィングではないだろう。その場合、ライバルとなるのは守田英正田中碧だ。

■ベトナム戦は右ウィングで先発

 日本がワールドカップ出場を決めた3月24日のオーストラリア戦では出番がなかった久保だったが、今回のベトナム戦で、3トップの右ウィングとして先発出場を果たした。原口元気との連係からゴールに迫るシーンもった。26分の旗手怜央のヘディングシュートのクロスを上げたのが久保だった。

 しかし、今の日本のシステムでは何か物足りなさもあり、完全なサイドアタッカータイプではない久保をウィングに起用すべきではないと感じる。

 ベトナム戦で先発した山根視来との連係は悪くはないが、どこかチグハグ感もあり勿体なさもあった。久保は左利きであるということと、パスやドリブルでチャンスメイクするタイプであることから、やはり右サイドにいても中央寄りでプレー。サイドに張って1対1でガンガン勝負をかけに行くというタイプではない。

 前半、久保が右サイドでボールを持ち、強引に縦へ突破を試みたシーンがあった。結局、久保は相手のフィジカルに屈しボールを奪われた。やはりサイドで勝負すべきではないと感じる。逆に三笘薫は強引な縦への突破でも、スピードと緩急で相手を抜き去ることができる。さらに伊東は、63分のカウンターのシーンで守田からのボールを受けると、自陣で相手を背負いながら強引にスピードで縦へ突破。そのままアーリークロスを上げると、三笘のシュートチャンスにまでつながった。

 伊東と三笘はスピードと緩急を使いこなしサイドを突破できるタイプのサイドアタッカー。久保はこの2人と勝負すべきではないし、特徴が活きるのは、このポジションではない。格下のベトナム相手でもサイドでは活かされないことが分かった。

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