■久保はボールに対応したが…
ボールに対応したのは久保だ。カナレスの様子を見て落下位置へと走ったが、それよりも奥からモレノに走り込まれてしまった。
4-4-2の場合、相手サイドバックへの対応は基本的にサイドハーフの役目だ。
カナレスのボールが素晴らしかったのは間違いないが、ビューティフルゴールであろうとも担当の選手としての責任は発生する。
また、その前にも印象が悪い守備の場面があったことで、その責任が大きく見えることになってしまった。
18分、ハーフウェイライン付近の右サイドでスローインを受けたカナレスがサイドチェンジ。モレノがボールを持つと、前方には広大なスペースが広がっていた。
久保はセンターサークルよりもニアの位置でボランチのウィリアム・カルバーリョと重なっていたが、そこから全力で戻るわけでも、そしてカルバーリョを追い続けるわけでもなく、ジョギングで緩やかに下がっていくだけだった。モレノはペナルティエリアまで悠々と進み、そのままシュート。ポストに弾かれてゴールとはならなかったが、あまりにも簡単に決定機を作られてしまった。