【チャンピオンズリーグ分析】インテルの大黒柱ニコロ・バレッラ「痛恨の不在」で奮闘空しく敗戦【リバプール対インテルで見えた「大きな差」】(1)の画像
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UEFAチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント1回戦1stレグ インテルvsリバプール 2022年2月16日(日本時間29:00キックオフ)】

 コッパ・イタリアではローマに勝ったものの、セリエAではミラノダービーに敗れ、ナポリと引き分けたインテル。

 リバプールをジュゼッペ・メアッツァに迎えたこの試合は、運動量豊富な万能ミッドフィルダー、ニコロ・バレッラが出場停止。大黒柱の彼が不在とあって、プレスで勝るリバプールに対してどのように戦うのかが注目ポイントとなったが、奮闘虚しく力尽きる、という哀愁を感じさせる試合となった。

 シモーネ・インザーギ監督はバレッラの代わりにアルトゥーロ・ビダルを起用し、セントラルミッドフィルダーをビダル、マルセロ・ブロゾヴィッチ、ハカン・チャルハノールの3人で構成した。

 試合が始まると、インテルはゴールキーパーのサミール・ハンダノヴィッチから細かく繋いでいこうとするものの、リバプールのプレスに対してパススピードが弱く、危うさを感じさせた。

 それでも、ビダルがデュエルの強さを、チャルハノールが技術の高さをそれぞれ見せてロストを防ぐと、ウイングバックのイバン・ペリシッチとデンゼル・ダンフリースを使ってペースを掴んでいく。

 15分、左サイドを縦に抜けたペリシッチが速いクロスを入れると、ニアに走り込んでいたのはチャルハノール。シュートはバーに当たりゴールとはならなかったが、インテルが縦への勢いを見せて決定機を作り出した。

 前半はチャルハノールが空間把握能力を見せつけて大活躍。この場面に代表されるように、その力はパスだけにではなく、自身が入るスペースの選択に多大な影響をもたらしていた。

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