J1リーグ第1節 川崎フロンターレ―FC東京
2月18日(金)|19:00 等々力陸上競技場
いよいよ、J1の2022年シーズンが幕を開ける。金曜夜に行われるに行われる唯一のゲームは、「多摩川クラシコ」。王者・川崎フロンターレと、かつて1999年に同時にJ1初昇格を果たしたFC東京が、オープニングマッチを飾る。
川崎が目指すのは、ただ一つ。これまでリーグの歴史で1度しか達成されたことのない3連覇だ。2連覇ならば数度成し遂げられているが、そこから踏み出すのは、たったあと一歩ながら相当に難しいということだ。チームのサイクルを回しつつ、ターゲットとされる毎試合を乗り越えなければならない。タフなゲームが全試合続くのだ。
一方のFC東京は、新たなスタートを切る。まずは、経営母体が変わった。ピッチ内では、アルベル・プッチ・オルトネダ監督を招へいし、新スタイルに取り組んできた。「新生トーキョー」として、王者に真っ向からぶつかる。
継続と変化。2つのチームのサイクルがいかにうまく回っていくか。今季のリーグのすう勢を占うにも、もってこいの戦いだ。
■川崎フロンターレ
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ス●0-2 浦和(H)
天●1-1 PK4-5 大分(H)
L△1-1 横浜FM(A)
L○4-1 G大阪(H)
L○4-1 C大阪(A)
【通算対戦成績】
H 21試合・ 9勝7分 5敗
A 21試合・12勝2分 7敗
計 42試合・21勝9分12敗
【直近対戦成績】
2021年10月 2日 J1第31節 ○1-0(H)
2021年 4月11日 J1第 9節 ○4-2(A)
2020年10月31日 J1第25節 ○2-1(H)
2020年10月 7日 ル杯SF ●0-2(H)
2020年 7月 8日 J1第 3節 ○4-0(A)
【今節のみどころ】
ファン・サポーターは、少し心配があるかもしれない。1週間前の富士フイルム・スーパーカップでは、浦和レッズを崩し切れずに無得点で敗れている。強さを見せつけるように劇的勝利を飾っていた1年前の同大会とは、随分と様子が違っていた。
だが、これが王者のプランなのかもしれない。今季は11月からワールドカップが行われるために、例年よりも早い開幕となっている。ワールドカップのような短期決戦では特にそうだが、力でやや劣ると感じているチームは、スタートダッシュを目指す。対して力のあるチームは、大会の中でコンディションを上げ、ピークを後に持ってくるものだ。
スーパーカップは、新戦力の試運転も兼ねていた。左ウィングでチャナティップが先発したが、開幕戦ではマルシーニョの起用が無難か。昨年終盤に負傷したジェジエウがいなくとも、車屋紳太郎がいれば問題ない。
焦ることなく、勝負どころを逃さなければいい。そんな王者の風格を漂わせる戦い方ができるだろうか。