■ヴァンくんが大勢の関係者の前で“暴挙”に出る！
しかし、ここでヴァンくんは“暴挙”に出る。村井チェアマンにアキラ１００％のネタを“強要”したのだ。周囲には関係者が大勢いたためすぐに誰かが止めに入るかと思われたが、そこはＪリーグのトップ。ヴァンくんに応じて、すぐさまアキラ１００％のネタを一緒に敢行する“大人の対応”を見せた。
お盆は持っていなかったため、手で隠す仕草で撮影に応じた。たちまち大爆笑を生み、笑い声がピッチに響きわたった。
ところが、これがヴァンくんに火をつけた。自分のお盆を村井チェアマンの前に出して、さらにアキラ１００％要素を強化。それでも、笑顔で応じる村井チェアマン。８年間にわたってチェアマンを務め上げただけに、動じることはなかった。
村井チェアマンは、２０１４年１月にJリーグチェアマンに就任すると、ここまで力強くＪリーグを引っ張ってきた。コロナ禍で難しい対応が迫られた２０年以降もＪリーグは無事に開催。特に、初期対応ではJリーグ延期を素早く決定するなど、国内の他団体が対応に戸惑う中で果敢な決断力を見せた。ここまで実に９８％の試合が有観客で開催されているのは、そのリーダーシップによる部分が大きい。
この日も、観客席を優しい視線で見守っていた村井チェアマン。今年３月１５日で任期が満了となるが、村井チェアマンが目指したJリーグの進化を、サッカーにかかわる全員で引き継がなければいけない。
