スコットランドの名門クラブが沸いている。セルティックで、日本人選手が大活躍しているのだ。
歓喜の声を上げているのは、地元のファンだけではない。現在所属する選手たちは、他の日本人選手、あるいは監督へ、ヨーロッパ入りの道を拓くかもしれない。セルティックが日本サッカーの未来を切り拓く可能性について、サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■ベルギーやオランダと違う点
歴史と伝統を誇るスコットランドではあるが、残念ながら、現在ではけっして世界最高レベルのリーグということはできない。リーグの格と言う意味では、ベルギーやオランダと同格ということになるだろう。つまり、スコットランドでプレーするのも、やはりビッグリーグへの登竜門的な位置づけとなるはずだ。
だが、一つ大きく違うのはスコットランドからならイングランドのプレミアシップにステップアップできる可能性が大きいということだ。
イングランドのサッカー界からの注目度は、当然ベルギーやオランダよりスコットランドの方が大きい。そして、イングランドのクラブでプレーしているスコットランド選手は数限りなくいる。