その後も順位はその大会ごとに入れ替わるものの、ワールドカップ予選やアジアカップなどはほとんどこの4か国が上位を占めるようになった。そして、2006年にオーストラリアがアジア・サッカー連盟(AFC)に加盟したことで、「4強体制」は「5強体制」となって現在に至っているのだ。
■5強のうち3チームが同居したグループB
今回のワールドカップ最終予選で日本は厳しい戦いを強いられているが、それはグループBには日本のほか、サウジアラビアとオーストラリアと「5強」のうち3チームが入ったからだった。強豪国が2つだけだったグループAではイランと韓国が圧倒的な成績で、すでに予選突破(グループAの2位以内)が決定している。
イランや韓国は最終予選を楽に突破したのだが、最終予選で厳しい戦いを経験することができなかったことは、本大会に向けての強化という意味ではむしろハンディキャップとなってしまうかもしれない。
つまり、アジアのサッカーを強化して、ヨーロッパや南米に迫るためには、アジア大陸内でもっと厳しい戦いを増やさなければならないのだ。
そのためには、「5強」がタイトルを懸けて戦う場を増やすべきなのではないか?