■いつも通りのメンバーをそろえた森保監督は批判を結果で黙らせることはできるか
これまでと同じように、海外組を中心とした常連の選手を招集した森保監督。「(海外組は)公式戦をこなしている分コンディションが良いと思っている」という理由で国内組が少なくなったようだが、代わり映えのないメンバー選考に批判は集まっている。
結果にかかわらず、メンバーをほとんど変えない芯の強さは評価されるべきかもしれないが、一方で柔軟性がない、という声も聞かれる。また、Jリーグで結果を残した国内組が選出されないことに、ファンがマンネリを感じてしまうことも事実だ。
さらに今回の最終予選では、連戦の最初の試合に苦戦する、というパターンを繰り返している。選手の判断に比重を置いた采配が疑問視されており、6試合で2敗し、W杯出場が危ぶまれる状況に陥っている。
しかし、サッカーは結果がものを言う世界。どれだけ戦術やメンバー選考について批判されようと、この中国戦とサウジアラビア戦に2連勝できれば、監督として最低限の仕事はしたと言える。
逆に言えば、結果を残すことができなければ、戦術もメンバー選びも失策だったと言われても仕方なくなり、まさに袋の鼠だ。万が一の事態となれば、首が飛ぶ可能性もないとは言い切れない。とにもかくにも、W杯出場のためには勝利が必要になる。
正念場を迎える日本代表、中国代表とのゲームは、1月27日の19時にキックオフの笛が鳴る。