【「2月で55歳」三浦知良の飽くなき挑戦】兄・三浦泰年が監督兼GMの新天地・鈴鹿でも待つ「ガチンコ競争」と「その先の狙い」(2)の画像
三浦知良   提供/中地拓也
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■起用法次第で活躍の道が開けるか

 三浦知良の期限付き移籍が決まったJFLの鈴鹿ポイントゲッターズでのポイントのひとつにあげられるのは、起用法だろう。

 22年のJFLは、16チームで争われる。各チームは30試合を消化する。

 カズ本人は全試合に関わることを望み、そのための準備をしていくに違いない。だが、過去数年の出場試合数を考えると、シーズンをフルで稼働するのはケガのリスクをはらむ。むしろ、出場試合数を絞ることでケガのリスクを抑え、コンディションは整えやすくするほうがベターではないだろうか。JFLのスケジュールは発表されていないが、たとえばホームゲーム限定で出場するとか、2試合おきに出場する、といった起用法でもいいだろう。

 そこから先は本人次第だ。実兄・三浦泰年が監督兼GMでも、チーム内の競争を勝ち抜かなければならない。他でもないカズ自身が、特別扱いなど望んでいるはずもない。正しい競争のなかで、ピッチに立つ権利をつかんでいくはずだ。

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