■守備方面に影響はあったか?

 リヨンはムバッペが中央にいればダミアン・ダ・シルヴァが、サイドに開けばレネ・デュポワがそれぞれマンマークを担当。マークを受け渡した側はそのカバーに入り、常に2人で対応することで自由を奪った。MNMが揃った場合、これを複数の箇所で同時に行わなければならないため破綻しやすいが、1人に集中できるならばこのレベルではミスは起こらない。

 PSGの攻撃は破壊力を失い、ミスやロストからリヨンの速攻を許すことになった。

 攻撃ではメッシらが不在の影響が大きく出てしまったPSGだが、守備ではどうだったか。

 MNMのうち、特にメッシが出場すると守備面が不安視される傾向にあるPSGだが、どうやらそれは間違っているようだ。

 というのも、守備ではメッシが不在の影響、つまり不在の方がチームとして良いバランスで守れるのではないか、というプラスの部分は無かったからだ。

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