「若き日本代表」を擁するペスカドーラ町田への期待【日本のフットサルの新たな船出】(3)の画像
毛利元亮(右)は20歳にしてワールドカップに出場した 写真:ムツ・カワモリ/アフロ

新たな日本代表が船出した。フットサルの日本代表チームである。新監督の下で新たな風が吹き込んだ日本代表、さらに日本のフットサルは、どこへと向かうのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が語る。

■下がっていくFリーグへの関心度

 Fリーグは発足当初はかなり盛り上がった時期もあり、競技水準もある時期に急上昇した。だが、その後はFリーグへの関心度は明らかに下がっており、観客動員も低迷している。当然、クラブの経営状態も良いわけはなく、そうした中で有望な若手選手がフットサルから離れてしまうという現実もあるとも聞く。

 Fリーグの人気回復にはJリーグクラブとの提携など様々な方法が考えられるだろうが、競技レベルの向上や若手選手の台頭は必須の条件だ。

 そうした中で、町田では毛利元亮をはじめ若い選手が多く活躍していたのだ。

 ペスカドーラ町田は、岡山孝介監督(現在はしながわシティ=ディビジョン2優勝の監督)の下でプレーオフ進出を果たすなど、ここ数年、上位に付けていたが、岡山監督からスペイン人のルイス・ベルナット監督にバトンタッチ。若い選手を前面に押し立てて、一方でGKのピレス・イゴールや日根野谷建といったベテランも配して、正攻法のフットサルを展開していた。

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