【チャンピオンズリーグ分析】日本代表・南野拓実リバプールで「2試合連続CLスタメン」も「ミラン先制シーン」で頭を抱えてうつむいた「痛恨プレー」【ACミラン対リバプール】(1)の画像
リバプールの南野拓実 写真:Abaca/アフロ

UEFAチャンピオンズリーグ グループB第6節 ミランvsリバプール 2021年12月7日(日本時間29:00キックオフ)】

 全勝で突破を確定させているリバプールと、大混戦の3チーム、という構図のグループB。

 勝たなければ突破の可能性がないミランに対し、リバプールは控え組中心のメンバー構成。その中には南野拓実の名前もあった。

 4-1-2-3の2、フォワードではなくインサイドハーフの左としての先発出場となった南野は、立ち上がりからチアゴ・アルカンタラのようにピッチを広く使うロングボールを立て続けに狙い起用に応えようとした。

 しかし、精度に難があることが露呈してしまい、ロングボールは早くも封印。そして、南野自身が試合に上手く入れずに浮いた存在になってしまった。

 守備では走って相手につくものの、ボールを奪うところまでは1人でやりきれず。攻撃ではペナルティエリア手前に空いたスペースに入り込んだり、サディオ・マネよりも奥にポジションを取ったりと状況に合わせて動くが使われず、と難しい前半になってしまった。

 転機になりそうなプレーはあった。

 21分、フランク・ケシエのボールコントロールが甘くなったところで奪い取ることに成功。そのまま持ち上がろうとしたがケシエにファウルで止められた。

 このプレーでようやく試合に乗ることができたかに思えた南野だったが、24分にはサイドチェンジをしたい場面で1つ後ろのタイラー・モートンにパス。モートンが右サイドのネコ・ウィリアムズにしっかりと届けた。

 序盤に上手くいかなかったとはいえ、ロングボールを蹴ることをついに他者に任せたことで、南野は再び試合からその存在が外れることになってしまった。

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