【J1残留失敗】「終わらなかった徳島」の2点目!岸田一宏社長「初のJ1挑戦と比べると、間違いなく成長できている」【徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島】「徳島“よいチーム”として戦い抜いたプライド、限界でも消えなかった帰属意識」(2)の画像
×印を出す岩尾憲。苦しい状況でチームを通常運行させようとし続けた。 撮影:原壮史
徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島 20211204

【明治安田J1リーグ 第38節 徳島ヴォルティスvsサンフレッチェ広島 2021年12月4日 14:03キックオフ】

※その1はこちらから

 54分、岸本武流が焦っている状態では絶対に打てないリラックスしたミドルシュートを決めて1点を返すとスタジアムも息を吹き返し、もう1点取ればわからない、というムードに包まれたが、65分に4失点目を喫して万事休す。厳しい状況の中でチームの心臓として普段通りプレーしようとし続けてきた岩尾憲だったが、スローインのトラップでコントロールを失いボールを奪われてしまった。

 極限の状況におかれたチームは、それを表だって見せはしないものの、選手それぞれは既に限界を迎えている。そう感じさせる4点目となったが、それでも徳島は終わらなかった。

 80分に一美和成が意地で押し込んで2-4。最後まで戦い抜いて試合終了のホイッスルを聞いた。

周りの動きを促す福岡将太 徳島ヴォルティス対サンフレッチェ広島(2021204)撮影/原壮史

 降格が決定したものの、最後の最後まで徳島は徳島のまま戦い抜いた。1人1人は限界の状態でも、帰属意識がそれを上回っていた。

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