■ファンもガッカリなカズの起用
話題作りだけではサッカーは成り立たない。でも、プロが人気商売ならそれも考慮しなくてはならない。戦力外ならはっきりとそう通告すべきであって、チームに置いておくなら、使い方というものがあってしかるべきだ。
それが、カズという男に対する礼儀だと思う。
一度くらいカズの先発予定試合を組んでもよかったと思う。それくらいの器量を持ってほしかった。その結果、できるかできないかは、本人が判断すればよかったわけだったのだから。
「ええ、ここで出すの?」
3月10日の浦和戦、2-0の負け試合の最後の1分にピッチに入って来たカズを見て、誰がうれしかったのだろうか。
J1の横浜FCの長いシーズン終了セレモニーが終わった後、選手たちはピッチを回った。
カズの厳しい表情に、私は「決別の時」を感じていた。