SNSで絶賛の嵐! 川崎フロンターレの選手が天皇杯・大分トリニータ戦の試合中に見せた「相手選手への“王者の振る舞い”」の画像
川崎フロンターレFW小林悠が先制ゴールを挙げたものの、川崎はPK戦で敗れてしまった 撮影:中地拓也
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■12月12日/天皇杯準決勝  川崎フロンターレ - 大分トリニータ(等々力)

 川崎フロンターレにとって、まさかの敗退となった天皇杯。

 2冠を目指したJリーグ優勝チームだったが、J2降格が決まっている大分トリニータと延長戦までもつれ込み、PK戦の末に敗退。決勝に進むことなく、今シーズンを終了することとなった。

 試合は終始、川崎ペースだった。次々と決定機を作り、放ったシュートは28本。大分の8本を大きく上回るもので、大分がいかに耐え忍んでいたかをこの数字が表している。そのため、守備に奔走する大分の選手が足を気にする姿がたびたび見られ、先発出場したFW伊佐耕平は後半の飲水タイム直前にピッチに倒れ込んでしまった。足がつって歩けなくなったのだ。

 そんな大分のストライカーに近寄り、足を伸ばしてあげたのが、DF谷口彰悟とDF山村和也という川崎のセンターバックコンビだ。谷口は伊佐の右足を、山村は伊佐の左足を伸ばす。CBの谷口・山村とFWの伊佐は試合中に最もぶつかる関係性だが、それを超えた行動だった。

 さらに、そこに近寄ったのが旗手怜央。今季のJリーグベストイレブンにも選ばれたマルチロールプレイヤーは、水の入ったペットボトルを伊佐に手渡していた。足をつる相手選手に水分補給を促したのだ。しかも、ふたを開けて伊佐の口元に水を近づける丁寧さだった。

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