■後半、試合が動いた

 ヴェッラッティの不在による攻撃での不調が守備に大きく響くことになったPSGと、誰が出てもチームとしての戦い方が保たれていたシティ。得点は時間の問題に思われた。

 しかし、リヤド・マフレズをはじめ、簡単にクロスを入れるわけではないシティ攻撃陣が決定機を生み出すものの、プレスネル・キンペンベやアクラフ・ハキミが1点ものの場面でスーパークリアを見せてなんとか前半は失点せずに終えることができた。

 すると後半、試合を動かしたのはPSGだった。

 49分、シティのサイドチェンジをハキミがカット。即時奪回を狙ったラヒーム・スターリングの寄せに負けずにボールを繋ぐと、後方でゆっくりと回されたボールは自陣まで下がってきたメッシへ。ボールをコントロールしながら状況を把握したメッシは自陣ハーフウェイライン付近にいたネイマールへ短くパス。そこからその時間を使って駆け上がっていた左サイドバックのヌーノ・メンデスに渡るとアタッキングサードまで一気に持ち込まれ、ボールは再びメッシへ。ここでネイマールがメッシとの阿吽の呼吸を見せてボールを飛び越えながらペナルティエリアまで走ると、アンデル・エレーラとのワンツーで前進したメッシがエリア左から中央で準備万端の背番号10へ速いボールを送る。ボールは守備に入ったカイル・ウォーカーに当たってコースが変わったものの、最奥にいたムバッペの足元へ。エデルソンの股下を抜いたシュートがネットを揺らした。

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