今季のJ1は川崎フロンターレが連覇したが、新たな変化の胎動がある。屈指の人気を誇る浦和レッズである。
人気のみならず、実力ある選手もそろっている。さらに、新たな流れを持ち込みそうなリカルド・ロドリゲス監督もやってきた。
浦和に、川崎の3連覇を阻む「器」はあるのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■一番人気のユニフォーム
浦和レッズのホームである埼玉スタジアム。最寄り駅は埼玉高速鉄道の浦和美園である。かつては、この駅からスタジアムまでメディア用の無料シャトルバスが出ていたのだが、新型コロナウイルス感染症が拡大してからはバスがなくなってしまった。
そこで、浦和美園駅からスタジアムまで約20分をかけて向かうのだが、当然、周囲を赤いレプリカユニフォームを着用したレッズ・サポーターに囲まれて歩くことになる。
サポーターの皆さんの多くは、赤いシャツに思い思いの贔屓の選手の背番号を付けているが、最も多いのは(ちゃんと数えてみたわけではないが)「22」なのではないだろうか?
浦和レッズの22番。そう、阿部勇樹選手である。