■11月20日/J1第36節 ベガルタ仙台 - 湘南ベルマーレ(ユアスタ)
湘南ベルマーレとのJ1サバイバルをかけた一戦を前に、仙台サポーターと警備員の間でひと悶着起きた場面があった。
それは、選手のピッチ内ウォーミングアップが終わったあとのことだ。サポーターが掲げている横断幕、弾幕とも呼ばれるこの幕の上に、新たに文字が書かれた白い弾幕が掲げられたのだが、スタジアムの警備員がそれを片付けようとしたことでサポーターと対立。弾幕を客席側に撤収させようとする警備員と、それを元に戻そうとするサポーターという構図になった。
この日、スタジアムに駆け付けたサポーター・観客の数は8300人を超えた。J1残留に希望をつなぐために誰もが勝利を欲し、緊迫した空気すら漂っていた。そのため、この騒動に視線が集まった。サポーター全員の総意ということではないだろうが、その弾幕には「俺たちは佐々木知廣社長とベガルタ仙台を築き上げたい」と書かれていた。
佐々木社長は、昨年12月14日にベガルタ仙台の代表取締役社長に就任した。これまでの仙台の社長とは異なり、ベガルタ仙台・市民後援会を立ち上げるなどサポーター側に立てる存在だ。それだけに、今季、苦しい状況でもメッセージをサポーターに出すなど、コミュニケーションを出すなどしていた。