■浮かび上がってきた残留ライン

 残り試合が少なくなり、浮かび上がってきた「残留ライン」が生き残るチームを選別していく。最終的に得失点差が影響する可能性を残すが、少なくともこの勝点には到達しなければならないという分水嶺だ。

 残留するためには、シーズン終了時点で他の4チームの上に立つ16位以上にならなければならない。今節を終えた後の残り2試合で手にできる勝点は、最大で「6ポイント」。現在の16位である清水エスパルスは「勝点33」で、現状ではこれが残留ラインとなっている。このラインとの差が「勝点7」に開くとアウトだ。

 最下位の横浜FCと19位ベガルタ仙台の現在の勝点は、同じ27ポイント。ともに負けたとしても、残留ラインが「33」のままなら、残り2試合で到達する可能性を残すので、降格は決まらない。

 では16位の清水と、得失点差で15位ながら清水と同じ勝点33の湘南ベルマーレが引き分けて、残留ラインが「勝点34」になるとどうなるか。横浜FCは、敗れると勝点差が「7」に開き、アウトとなる。現在「勝点28」の大分トリニータは、負けてもまだ生き残る可能性が残る。

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