■東京五輪と2024年パリ大会の最大の違い
彼らの目標は、もちろん2024年のパリ・オリンピックでのメダル獲得だろう。
だが、開催国枠で出場した東京大会と違って、予選を突破しない事にはオリンピック出場自体が不可能になってしまう。
その、パリ・オリンピック予選となるのは2024年の前半に行われる、次のAFC Uー23選手権なのだ。
東京オリンピックでは、開催国の日本を含めてアジア(AFC)からは4か国が出場したが、次回はアジアからは従来通り3か国の出場となるはずだ。2024年のUー23選手権で決勝に進出した2チームと3位決定戦の勝者が出場権を得るということになる。
問題は、ベスト4を決める準々決勝である。まさに“一発勝負”。ここで敗れたら、もう敗者復活戦はないのだ。
たとえば、現在行われているFIFAワールドカップのアジア最終予選は6か国によるホーム&アウェーの2回戦総当たりリーグで、しかも2位までが出場権を獲得できるというレギュレーションになっている。
この方式であれば、たとえばホームゲームでオマーンに敗れるといったような大失態があったとしても、残り試合でしっかりと勝ちを積み重ねていけば2位以内に入ることはそれほど難しいことではない。
だが、オリンピック予選は“一発勝負”で決まってしまう。グループリーグを3戦全勝で勝ち上がってきたとしても、準々決勝で敗れれば終わりなのだ。