■4月17日/明治安田生命J2第10節 横浜FC 1ー2 ベガルタ仙台(ニッパツ)
3連勝を目指してJ2上位決戦に挑んだ仙台だったが、横浜の地で逆転負け。勝ち点は17のままで、順位を5位に落とすこととなった。
前半と後半で“風向き”が変わったゲームだった。前半、立ち上がりこそホームチームがリズムを掴みかけたかに見えたが、徐々に仙台ペースに。そして決定機を立て続けに作っていく。原崎政人監督が「ロングボールで起点を作ろうとした」と明かしたように、古巣対決となった長身FWの皆川佑を前線のターゲットにして攻撃を組み立てた。
そんな良いリズムにあった18分、中盤で2人掛けかりでボールを奪うと、氣田亮真が中央をドリブルで持ち上がる。ペナルティエリアの外から放ったシュートは相手GKの手に触れながらもゴールネットを揺らしたのだ。仙台から駆けつけた多くのサポーターが歓喜で飛び跳ね、黄金のゴール裏はとても良い空気を作った。
しかし、この日の仙台の得点シーンはこれが唯一のものだった。1点リードで前半を折り返すと、後半は横浜FCが修正を加えてきたこともあって、ボールを握ることができない。さらに、主審の笛にリズムを崩されたことも否定できなかった。
基準が分かりにくい判定が続いたことで、選手やサポーター席の熱気はエスカレート。氣田が主審に対して強く異議を唱える珍しい場面もあったほどだ。仙台は、後半になって“向かい風”となった笛によって気持ちを一定に保てず、リズムを喪失してしまった。