フィル・フォーデンをはじめ、ブラヒム・ディアスやジェイドン・サンチョなど、近年は下部組織出身選手の活躍が目立つマンチェスター・シティ。ジョゼップ・グアルディオラ監督に「5億ユーロ(約660億円)でも売らない」と言わしめ、トップチームで卓越したパフォーマンスを披露しているフォーデンですらまだ21歳だが、その2つ年下の後輩もまた、クラブの未来を背負って立つことが期待されている。彼の名はコール・パーマー。
パーマーは普段U-23チームでプレーし、攻撃的MFもしくは右WGの位置を主戦場としている。16日に行われたレスターU-23戦でハットトリックを達成すると、19日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループA第3節クラブ・ブルージュ戦でベンチ入りを果たした。
そして迎えた65分、ケビン・デ・ブライネと交代して左インサイドハーフとして途中出場。そのわずか2分後にスターリングからゴール前でクロスをもらい、正確無比なコントロールシュートで大会初ゴールを記録。さらに70分には、CFのポジションから中盤に降りてきたジャック・グリーリッシュと入れ替わる形で敵DFラインの裏へ抜け、チャンスを創出した。そして75分には背後へ抜け出したカイル・ウォーカーへピタリとつけるスルーパスを通すなど、25分間の出場でその存在価値を証明している。
試合後にグアルディオラ監督は「ゴール前で特別なクオリティを持っている」とパーマーを称賛。それと同時に「時間が必要だ」と、まだまだ伸びしろが残っていることも示唆している。偉大な先輩であるフォーデンのように、パーマーもトップチームに定着してシティズンの目前でまばゆい輝きを放ち続けられるだろうか。