■浮かび上がる「解任」の2文字
今回のサウジアラビア戦での敗戦により、森保監督への風当たりはさらに強まり、ツイッターでは「森保解任」がトレンドワードに入るという。
ここまで3試合を戦って日本は1勝、勝ち点はわずか3。この状況で、次の対戦相手はこのグループ最大の難敵であるオーストラリア代表だ。3敗すると、予選突破はさらに苦しい状況となる。次の試合は負けられない。いや、勝たなければいけない。オーストラリア戦では勝ち点3が絶対に必要となる。
全てが監督の責任というわけではないかもしれない。だが、森保監督の交代の決断の遅さ、戦術の限界も見える。「たられば」の話にはなるが、もう少し早く柴崎を代えていたら、状況は変わっていたかもしえない。
また、しばしば両手を膝に置き、疲れの見える大迫を代える決断をしても良かったのではないか。もちろん、完全アウェイで、しかも0−0の状況での選手交代は難しいという面もある。だが、すでに1敗している状況で勝ち点3を狙いに行くのであれば、勇気のある決断が必要だった。
南野拓実や冨安健洋など世界トップクラスのチームに所属する選手、UEFAチャンピオンズリーグに出場する欧州のクラブに所属する選手も増えてきた。日本人選手のレベルも上がっているのは事実。
世界トップクラスのクラブや代表を指揮した経験のある監督を招聘する必要になるかもしれない。10月の代表戦が終わった時に、何か動きがあるかもしれない。
試合終了後、取材に応じた森保監督は「あきらめず努力を続け、最終予選10試合が終わったときにワールドカップ出場を掴み取る、という強い気持ちで前進していこう、と選手たちに声をかけた」とコメントした。
オーストラリア代表との一戦は10月12日、埼玉スタジアムでおこなわれる。