■非難必至の「交代の賭け」に勝ったポチェッティーノだが……

 この交代をして、勝てなければ非難を浴びることは間違いなかったが、結果的にサイドの運動量を上げたことは功を奏した。90+2分にムバッペのクロスからマウロ・イカルディが決めて劇的な勝利。ポチェッティーノ監督は安堵し、同時に再び悩みが大きくなっただろう。

 全世界が注目するMNMをどう機能させることができるのか、そもそもCL制覇という目標を達成するために最適なものなのか。メッシを下げて結果を手にしたポチェッティーノ監督はどう考え、変化させるだろうか。

 中央に配したメッシは確実に魅力を増したが、結果は背番号30を下げたことで生まれた。結果論だが、結果で判断される世界だ。おかげで、ロマンと現実との折り合いをどうつけるのか、という問題は、ますます難しいものになってしまった。

 29日のCL、マンチェスター・シティ戦までに新しい落としどころを見つけたいところだ。


■試合結果
パリ・サンジェルマン 2-1 オリンピック・リヨン

■得点

54分 ルーカス・パケタ(リヨン)
66分 ネイマール(パリ)
90+2分 マウロ・イカルディ(パリ)
 

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