サッカーのあるところ、蹴球放浪家・後藤健生あり。たとえ危険があろうとも、サッカーのためなら乗り込んでいくのがジャーナリストだ。かかってくるなら、本気で来い!というほどの意気込みで……。
南米名物が「ケチャップ強盗」だとすれば、かつてヨーロッパで流行っていたのが「偽警官」です。
「俺は警官だ」と言って近づいてきて、「この辺で麻薬犯罪が多発しているので調べる」とか「偽札の検査だ」とか言って、人の荷物を調べるのです。当然、そこで現金などを抜かれてしまうという手口ですが、本当にちょっと人気のないところを歩いていると、すぐに出てきたものです。
あれは、たしかベルギーの首都ブリュッセルの街を歩いている時だったと記憶してますが、なんか人通りが少ない通りだったので「このへんは偽警官でも出てきそうな所だな」と思っていたら、本当に出てきたので驚いたんですが、その偽警官が身分証のようなものを見せたのです。
そいつがビックリ! なんと、その身分証は手書きのものだったのです。
一生懸命書いたのでしょう。たしかに、奇麗に描かれていますが、さすがに手書きの身分証というのはありえません。そんなもの、むしろ見せない方がいいだろうに!
とにかく、相手を選ばずにケチャップをかけてくる人たちにしても、手書きの身分証を見せる人にしても、他人を騙して金品を巻き上げようというのなら、もう少しちゃんと準備をするとか、小道具に金をかけなければいけませんよね。 あなたたちも、一応はプロなんでしょう?