サッカー日本代表が9月7日深夜に2022カタールワールドカップ(W杯)のアジア地区最終予選で中国代表と対戦し、1-0で勝利した。ホームでの初戦を落として衝撃を与えた日本代表だが、中立地ではあるが勝ち点3を持ち帰ることに成功した。
この一戦から何がうかがえ、今後にどんな影響を及ぼすのか――。取材歴50年を超える大住良之、後藤健生、2人のサッカージャーナリストが縦横無尽に語り尽くす!
―現在2連勝でグループBの1、2位となっているオーストラリア(10月12日/埼玉スタジアム2002)とサウジアラビア(10月7日/未定)との10月の最終予選2試合は、難しいものになるような気持ちが強くなります。
大住「後藤さんは今のメンバーのままでも、ちゃんとした試合をしてくれるだろうと思うんですよね」
後藤「ちゃんとした試合というのは、すごくワクワクしなくても、心躍らなくてもいいんだよ。1-0で勝つか0-0で引き分ければいいんだよ」
大住「心が躍らなくても、点を取れなければ同じだよ」
後藤「いいよ、点を取れなくても最低限、0-0でいい。1-0で勝てば、さらにいいじゃん」
大住「その1点が取れないんだって」
後藤「じゃあ0-0で引き分ければいい。0-1で負けるよりはるかにましでしょ。強い相手とやると、チームを立て直すことができる。国内リーグでもあるじゃない? それを期待するね。
最近の川崎フロンターレもどうなっちゃうんだろうと思ったら、この間のルヴァンカップでは浦和レッズに力を引き出してもらって復活の兆しみたいなものが見えた。最後にはやられちゃったけど、この1カ月の川崎よりも絶対に良かった。強い相手がうまくそういう試合をさせてくれると、ひとつのきっかけになる。そういう意味で、10月の2試合は楽しみだね」