■10月の2試合で日本代表が大きく変わる要素
―各国、選手起用からさまざまな意見があるのでしょうね。
大住「10月の選手選考にしても、後藤さんと僕の立場が逆転しているもんね」
後藤「次回の日本代表の状況は、間違いなく今回より良くなる。相手が強いと、日本代表の選手たちの気持ちもだいぶ変わってくるでしょ。初戦では、オマーンなら勝てるだろうという気持ちが絶対にあったよね」
大住「『日本代表はオマーンを相手に何点取るでしょう?』みたいなクイズをやっていたんだよなあ。こんなことやっていると痛い目を見るかもしれないと思っていたら、やっぱりそうなった。ああいう雰囲気が、みんなにあったんだよね」
後藤「それはしょうがないよ。これまでオマーンには1度も負けたことがないし、負ける気もしなかった。そんなことじゃいけないと言うのは正論だけれど、人間なんだから」
大住「でも、オマーン相手に楽に勝ったことはないんだよ」
後藤「でも、最後には勝つ。昔、日本が韓国にどうしても勝てない時代にも、滅茶苦茶にやられたことはない。良い試合をしながら、いつも最後にぽこーんと取られて負ける。負ける方にはとっては、あれが一番きついんだよ。要するに、今回は日本の選手たちにも周りにもそういう気持ちがあった」
大住「僕自身にもあったかも……」
後藤「当然だよ、人間なんだから。でも10月の2試合では、誰もそんなこと思わない。次はちゃんとした試合をしてくれるでしょう。相手も強いんだ」