■研究しつくされた日本の攻守

 オマーンは約1か月間の合宿を経て、完成度の高さはもちろん、日本を研究しつくしてきたように感じられた。前述の通り、前半は特に大迫と鎌田にボールが入らず。入っても、オマーンのボランチがすぐに対応してきた。日本の生命線は断たれ、なんとかサイドから打開しようと試みるも、オマーンの堅守に阻まれ続けた。

 均衡が破れたのは88分だった。相手FKからのボールを吉田麻也がヘディングで弾き返す。さらに遠藤航がヘディングで前へ送るが、相手にボールを拾われてしまう。そして、サラー・サイド・サリム・アルヤハヤエイがアルシャド・アル・アラウィとのワンツーで右サイドを抜けると、速いクロスを送る。

 このクロスボールにニアサイドに走り込んできたイッサム・アル・サブヒがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。右サイドから良いボールが送られ、ニアサイドにいたハリド・アル・ハジリと入れ替わる形で後ろからアル・サブヒがファーサイドからニアに飛び込む。植田直通は前に入られ、クロスに合わされてしまった。

 完璧と言えるほどのクロスボールと、お手本のようなクロスへの入り方は見事というほかない。後ろから入れ替わる形でさらにDFの前に入れば、マークも付きづらくなる。DFにとっては一番嫌な入られ方でゴールを決められた。

 アル・サブヒには最初酒井宏樹がついていたが、最後は植田の前に入ってきた。あそこは受け渡しが必要なのか、酒井がそのままついていく必要があるのか、次戦の9月7日の中国戦までに、その連係を修正しておきたい。

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