■ライバルとなるのは?
やはり気になるのは、冨安のライバルとなる存在だ。冨安の主戦場であるセンターバックにはライバルが多い。まずは新加入のベン・ホワイトだ。開幕戦にいきなり先発出場したものの、新型コロナウイルス陽性のためその後の試合を欠場。順調に回復すれば、代表ウィーク明けには出場可能となるだろう。
そのホワイトに代わってこれまでCBを務めているのがロブ・ホールディング。その相棒にはパブロ・マリだ。マリはここまでリーグ戦2試合に先発している。また、CBでは東京五輪前に膝を怪我し、現在はリザーブチームで調整しているガブリエウ・マガリャンイスも候補の1人である。
冨安のオプションの一つである右サイドバックでは、セドリック・ソアレスがここ2試合に先発出場。開幕戦ではCBもこなすことができるカラム・チャンバースが右サイドバックで先発していた。
いずれにせよ、厳しいポジション争いが待っているが、冨安にもチャンスがある。アーセナルは現在開幕3連敗。さらにここまで9失点とDFラインに不安を抱えている。アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は冨安の加入が起爆剤になることを期待しているだろう。
世界的な名門を蘇らせることができるか。冨安のプレーを楽しみに待ちたい。