■ウイルスの影響あれど、明本は「良い方向へ向かうように声をかけている」

 中断期間中の7月下旬、浦和はトップチームの選手1人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、その後、チームトレーニングを限定的に行っていた。その影響について問われた明本は、「影響がないわけではない」とした上で、「それでも僕はしっかり対応して、ピッチに立つ以上は100%のプレーをしなければいけないし、そのつもりで準備をしてきた。ここからの9連戦もそのようなつもりでやっていきたい」と、力強く答えた。

 チームとしては、新型コロナウイルスの影響もさることながら、中断期間をはさんでリーグ戦2連敗となった。それでも、「誰一人として下を向いているわけではないし、9連戦なので、良い方向へ(行こう)ということはみんなに声をかけるようにしています。攻守にわたって走ることが僕の持ち味で、汗をかかなければ僕は(チームに)いる意味がないと思っているので、毎回そのようなプレーを見せていければ」と、前を向いた。

 明本のような若手選手がチームの状況を冷静に分析し、チームメイトを鼓舞する姿はとても頼もしい。23歳の明本は今シーズンから浦和に加入したが、ここまでリーグ戦は全試合に出場していて、うち17試合はフル出場を果たしている。試合終盤でも走り負けないスタミナや走力は、浦和の強みになっている。熱いプレーだけではなく、精神面でもチームを牽引してくれることだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4